アジングロッドとは?
アジのルアーフィッシング(=アジング)専用に作られた釣り竿のことをアジングロッドと呼びます。
もちろんアジングロッド意外の竿を使ってもアジングはできるのですが、アジング人気が高まるにつれ各メーカーから専用のロッドが発売されるようになりました。
中には自作される方もいますが難しいので初心者は既製品を買うのがよいでしょう。
長さ
アジングロッドは他のソルトルアーロッドと比べると短めで、7フィート前後が標準的な長さです。
竿の長さは短いければ短いほどルアーのコントロールがしやすくなるので、軽いルアーを扱うアジングではメリットが大きくなるためです。
しかし、短いロッドには飛距離がでにくというデメリットもあるので遠投する必要がある釣り場で釣りをする場合は少し長めのロッドを選ぶのがよいでしょう。
また、足場のよい堤防からではなく、テトラポッド、磯などの足元に根や障害物がある所で釣りをする場合、短い竿では取り込みの際に根に潜られてしまう可能性があるので長めのロッドを使うことをおすすめします。
適合ルアーウェイト
ルアーロッドでは、通常扱うことのできるルアーの重さに応じてウルトラライト、ライト、ミディアムなどの硬さ分けがされています。
例えば商品名が611L-Sだとしたらその竿はL=ライトクラスだということです(パッケージを見れば実際に扱うことのできる具体的な重さが記載されています)。
アジングの場合はジグヘッド+ワームのみで釣りをするならULクラス、飛ばしウキやシンカーを使った仕掛けも使用するならLクラスの竿を使用するのがよいでしょう。
ソリッドとチューブラー
アジングロッドには、穂先が空洞になっているチューブラーティップと固形物の詰まっているソリッドティップの2種類があります。多くのメーカーでは商品名が611L-Sだとしたら、S=ソリッドということで、これがTならチューブラーということになっています。
この2つのタイプの違いは一般に、
- 感度はチューブラー>ソリッド
- しなやかさはソリッド>チューブラー
といわれ、自分から掛けにいくならチューブラー、向こうアワセならソリッドが使いやすいとされています。
メーカーやそのロッドごとの特徴もあるので明快にいうのは難しいですが、アジは口の弱い魚でハリ掛かりしにくいいので、特に初心者の場合は食い込みのいいソリッドタイプがおすすめです。
値段
アジングロッドといっても5,000円を下回るものから2、3万円するものまで、各メーカーから様々な竿が販売されています。
余り安いロッドを買うとライントラブルが起こりやすかったりいつのまにかガイドがとれていたりで結局長持ちせず、安物買いの銭失いってことになりがちなのでシマノ、ダイワなど信頼できるメーカーの定価で1万円前後はするロッドを選ぶのがよいと思います。
メバリングロッドとの違いは何か
アジングとメバリングでは扱うルアーの重さも近く、メバリングロッドとして売られている竿もアジングロッドとして売られている竿も非常によく似ています。
ロッドごとに個性があるので何ともいえない面もありますが、一般的にアジングロッドは感度重視で硬めに、メバリングロッドは柔らかめに設計されていることが多いとされます。もちろんアジングロッドでメバリングをすることも可能です。
人気のアジングロッドの比較表
メーカー | モデル | 全長 | 自重 | カーボン | 適合ルアー | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
ダイワ | アジング X72L-S | 115g | 87% | 0.9/9.9cm | 0.5-8g | 10,500円 |
ダイワ | 月下美人AJING71UL-S | 91g | 90% | 0.8/9.4cm | 0.5-4g | 14,200円 |
ダイワ | 月下美人 MX AJING64.5L-S | 70g | 96% | 0.9/9.9cm | 0.5-8g | 26,500円 |
シマノ | SoareBBアジングS704LS | 76g | 98.9% | 0.8/11.5cm | 0.5-12g | 15,000円 |
シマノ | SoareSSアジングS704LS | 77g | 99.6% | 0.8/12.2cm | 0.6-12g | 26,000円 |
メジャークラフト | SPS-S702AJI | – | – | – | 0.6-10g | 22,000円 |
アブガルシア | STAS-692LS-KR | 93 | 98% | 0.8/8.3cm | 0.2-5g | 16,500円 |
カタログ値を書いてみましたが実際にどんな竿なのかは振ってみないことにはわからないので、実際に釣具屋などで手にとってみることをおすすめします(値段はネットで買った方が安い場合も多いですが…)
Q,トラウトロッドは使えますか?
A、細かいことを気にしなければ使えます。アジング専用のロッドが販売される以前は釣り本などでのトラウトロッドを使用することが勧められていました。また適合ルアーウェイトが合っていればバスロッドも使用可能です。
ただ淡水用のルアーロッドは海水に弱い素材が使われている可能があるのでメンテナンスには注意して下さい。
Q,シーバスロッド、エギングロッドは使えますか?
A、エギングロッドはシンカーやフロートを使った仕掛けの場合は、何とか使いものになるかもしれませんが、シーバスロッドはさすがに使いずらいと思われます。もっとライトなロッドを選びましょう。
Q,アジングロッドで他の釣りをすることはできますか?
A,できます。メバリングはもちろん渓流や管理釣り場でのルアーフィッシング、小物狙いのウキ釣り、超チョイ投げでのキス釣りなどに使うことができるでしょう。
ただ、変な使い方をして折れてしまうと悲しいので高価な竿ではやめておきましょう。