ラインの種類
海釣りで使われるラインの素材には、主にPE、ナイロン、フロロカーボン、ポリエステルの4種類があり、それぞれの特徴は以下のような感じになっています。
素材 | ナイロン | エステル | フロロ | PE |
---|---|---|---|---|
質 | 柔らか | 硬め | 硬い | 柔らか? |
比重 | 普通 | 普通 | 重い | 軽い |
伸び | よく伸びる | あまり伸びない | あまり伸びない | ほとんど伸びない |
感度 | 低い | 高い | 高い | 非常に高い |
強度 | ○ | △ | 〇 | ◎ |
エギングではロッドを大きく煽ってエギをシャクリあげては落とすという動作が基本的な釣り方のひとつとなっており、そうしたアクションをつけるのに適した伸びの少ないPEラインが最もよく使われます。またPEラインは引っ張り強度が高いためより細い号数を使用することが可能であり飛距離をだすのにも有利です。
一方軽いため根ずれに弱くリーダーが必要、風には弱くガイドに絡みやすいなどの弱点があり、初心者にはやや扱いづらいラインでもありますが、エギングの場合メリットが多いので基本はPEをおすすめします。
ナイロンやフロロが使える場合
イカの活性が高く派手なアクションをつけずとも十分釣れる場合はフロロやナイロンのラインも役に立ちます。特に秋の小型アオリイカを夜釣りで狙う場合はフロロ、ナイロンでも十分です。
ナイロンラインは糸がらみなどのトラブルがおきにくく、よく延びるので掛かったイカがバレてしまうことも少ない初心者に扱いやすいラインです。
必要な長さ
エギングに必要な糸巻き量は、秋の小型アオリイカやコウイカ、ヒイカなどの中、小型のイカ相手なら100mで十分ですし、春から初夏の大型アオリイカを狙う場合でも150m巻いておけば足ります。
リールの糸巻き量が多すぎる場合はいならないラインを下巻きしておくとよいでしょう。
ラインの色
ホワイト、ピンク、イエローなど様々な色のラインが販売されていますが、基本的にはリーダーを結びますし、何色のラインでも釣果には関係ないとおもわれます。
ただ、エギングでは夜釣りをすることも多いので、自分が目視しやすい色を選ぶのがよいでしょう。
必要な太さ(号数)
エギングで使われるラインの太さはPEなら0.6~1.5号、ナイロンなら1.5号~3号といったところです。
釣れるイカのサイズによって使い分ければよいのですが、PE1号を巻いておけば幅広い状況で使用できるとおもいます。
ショックリーダーは、道糸とのバランスを考えてラインがPE0.8号なら2号、1号なら2.5号ぐらいを目安に考えてみて下さい。
リーダーの結び方
PEラインを使用する際はショックリーダーとしてフロロカーボンラインを1.5m程結ぶ必要があります。結び方は色々ありますが、FGノットかノーネームノットがおすすめです。
ノーネームノット
①リーダーで8の字をつくる。
②8の字にPEラインを通して、スプール側に7~8回巻き付ける。
③ハーフヒッチで留めたら折り返して巻き付けていく。
④折り返したPEを8の字に通したら、口でPE支線、手でPE本線とリーダー本線を掴み、締める。
⑤PE支線を左右交互にハーフヒッチで編み込んでいく。
⑥最後だけ輪をつくり、内側に3、4回くぐらせ、締める。
FGノット
メンテナンス
ラインはしっかりとメンテナンスすることでトラブルなく長期間使えるようになります。
基本的なやり方は、釣りが終わって家に帰ったらすぐにリールからスプールを外してしばらく水につけ、直射日光に当たらない場所で乾かしておくことです。
「peにシュッ」のようなコーティングスプレーを吹きかけておけば更によしです。
オススメのライン
どれも評判の高いPEラインです。PEラインは値段高めですが、ナイロンなどと比べると劣化しにくく長い間使えるので、長期間でみればコストパフォーマンスは悪くないと思います。
- モーリスVARIVASハイグレードPE
- ユニチカ キャスラインスーパーPEラインⅡ
- よつあみ(YGK) ライン G-soul X8 UPGRAD
- ラパラ ラピノヴァ X エギング
- サンライン ソルティメイト PE EGI ULT HS4
個人的にはなかでもユニチカのエギングスーパーPEIIがおすすめです。